HPLCやMSのメーカーとして世界的に有名なWaters社が先日開催した「機能性食品セミナー」を聴講してきました。

機能性食品セミナー(日本ウォーターズ社)

特に興味深かったのが「LC-TOF/MSを用いた天然色素分析法について ~ナス色素の同定の試み~」という演題で、もちろん天然色素というキーワードに反応したのでした。きっかけが、商品にイレギュラーな着色がみられるがこれは安全性に問題ないのかという問い合わせが年に10~20件程度も寄せられるそうで、その大半は天然色素だったということですが、今まではそれで納得してもらっていたのが、最近は何由来なのかまで問われるようになってきている、従ってLC-TOF/MSを用いて同定が可能か試みた、ということでした。結論的にはナス色素は同定できていましたが、天然色素は数が多く、標準品もないので解明しづらいという話でした。

当研究所にも、そうした色を異物として捉えるお問い合わせが寄せられることがあります。種々の天然色素の取り扱いがありますので比較的そうした着色に関する知見はあるつもりですが、通常はサンプル量も少ないことから、難しい仕事になります。

このような着色に関するトラブルにつきましても承っておりますので、なにかございましたら(株)鹿光生物科学研究所にお問い合わせください。