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北海道と赤シソ

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鹿光グループの一員である日農化学工業株式会社は20年以上前から、グループ創業者である鹿野光雄が生まれ育った北海道のオホーツク海に面した、上川・留萌地方にある遠別町で赤シソの栽培を行ってきました。


赤シソは一般の家庭菜園の隅に、播いた覚えがないのにいつの間にか生えていたりして、比較的簡単に栽培できる作物のように思われます。しかしながらこれが、例えば東京ドーム何個分の規模で栽培するということになると全く話が違ってきます。それだけの種を一律に発芽させて同じように育てるのには大変なノウハウと手間がかかります。また私達の赤シソは単に育てばよいという物ではありません。主に食用色素や機能性食品素材としてのエキスなどの加工用途として、色素成分であるアントシアニンや機能性成分ロスマリン酸がより多く含まれていなければなりません。これらの成分は植物にとっては二次代謝物であり、植物が受ける環境ストレスに対応して産生される成分であるため、何もしないと産生量は徐々に低下していきます。従って、目的とする含量の成分を得るためには特別の品種を使用し、しかも常によりよい品種を探し続けていかなければなりません。


また赤シソから成分を取り出すのにもノウハウがあります。刈り取った赤シソは自らが持つ酵素により、アントシアニンなどポリフェノールを分解する性質があります。これは1日単位で反応が進むため、刈り取った赤シソはその日のうちに抽出液に漬け込まないと、それだけアントシアニンの回収率が低下してしまいます。私達は赤シソの畑に隣接して抽出工場を配置しており、刈り取った赤シソはその日のうちに処理できる体制を整えています。


のような取り組みを続けてきた中で、北海道で育った赤シソには他にはない特徴があることがわかってきました。


その一つとして、色素アントシアニンの量が、他の地方で栽培された赤シソよりも高いということがあげられます。モミジの紅葉などでも知られているように、アントシアニンの産生に関わる要因の一つとして寒暖差が必要であることが知られています。赤シソの栽培は6月~9月ですが、特に夏場でも北海道は昼夜の気温差が大きく、アントシアニンの産生に適した環境と言えます。

またもう一つのメリットとして、北海道で育てる赤シソは虫がつきにくく、農薬の使用を最低限に抑えられることがあげられます。シソにつく害虫としてはハダニやアブラムシ、ヨトウムシなどあげられますが、いずれも比較的高い気温を好むため、北海道の気候では繁殖しにくいとされています。


これらのことを考え合わせると、赤シソの機能性成分を最大限に引き出す環境として、国内では北海道が最適ではないかと考え、取り組みを進めています。

ご不明な点がございましたら問い合わせ下さい。

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