(株)鹿光生物科学研究所は食品の分析及び開発受託を請け負う分析機関です。天然着色料の取り扱いには自信があります。

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ベニバナ黄色素

名称 ベニバナ黄色素(カーサマス黄色素)/Carthamus yellow
概要 「本品は、ベニバナ(Carthamus tinctorius L.)の花から得られた、サフラワーイエロー類を主成分とするものである。デキストリン又は乳糖を含むことがある。(第9版食品添加物公定書)」
INS No. なし E No. なし
色調 黄色 染着性
溶解性(水) 溶解性(油) ×
耐熱性 耐光性
金属の影響 若干あり タンパクの影響 なし
分類 既存添加物/食品添加物公定書
特徴 耐光性に優れている/pH影響ほぼなし
ニチノーカラー ベニバナ500A(液体)/SL-5P(粉末)
食品への表示例 ベニバナ黄色素、カーサマス黄色素、紅花色素、フラボノイド色素、着色料(紅花黄)、着色料(フラボノイド)
使用基準

本品は以下の食品には使用できません。1.こんぶ類、食肉、豆類、野菜類、わかめ類(これらの加工食品は除く)。2.鮮魚介類(鯨肉は除く)、茶、のり類


来歴

 ベニバナはエジプト原産とされていますが、現在は世界各地で栽培されており、日本でも比較的よく知られている植物の一種です。花は黄色から赤色に変化してから摘み取ることから、末摘花とも言われています。花そのものは乾燥させたり水洗いして黄色素を除き発酵させたものは紅花(コウカ)という生薬として、婦人病や更年期の血行障害の緩和などの目的で漢方薬に配合されています。また種子はサフラワー油の原料として用いられています。日本では昔から「最上ベニバナ」など、昔からベニバナ栽培が盛んな地域として知られています。


 ベニバナ黄色素とベニバナ赤色素はいずれも紅花の花から得られますが、在来品種では花弁の下部(総苞部)やその下の葉に硬い刺(トゲ)が密集して生えており、手作業での摘み取りに非常に苦労を伴うことが知られていました。現在は刺が少ない品種が開発されて作業効率の向上が図られています。


ベニバナ黄色素

 ベニバナの黄色素の主成分はサフロミンといい、異なる幾つかの構造を持つことからサフロミンA、サフロミンBと呼ばれています(右図)。いずれも水で容易に抽出される特徴がありますが、高級な染料だったベニバナ赤色素を得るために、かつては不要物として捨てられており、一部食用酢や木綿の染色の利用に留まっていました。

 色素としての特徴は、クチナシ黄色素と比較するとやや青みを帯びた鮮明な黄色を呈し(下写真)、pHによる色調変化はほとんどなく、水に溶けやすく、アルコールに可溶、油脂には不溶です。耐光性に優れていますが熱に弱く、加熱すると明度が下がる傾向があります。なお耐熱性、耐光性はアスコルビン酸の添加で向上することが知られています。麺などデンプンへの染着性は良好ですが、タンパク質への染着性は弱いです。なおやや独特の香りがあるため、食品によってはそれがネックとなり使いづらいことがあります。


用途

 用途としては、耐光性がよく、色調がレモン系であるため、飲料に広く使用されています。その他では冷菓や菓子、中華麺などにも使用されています。またクチナシ青色素など、青系の色素と合わせて緑色の色素としても使われています。


 このように世界的にも比較的知られているように見えるベニバナ黄色素ですが、食品添加物(着色料)として利用できるのは今のところ韓国、中国、台湾のみとなっています()。
 注:海外では日本とは異なり、天然色素でも使用できる食品や最大使用量が決められていることがあるため、現地の食品添加物リストに記載があっても、目的の食品に使用できないということがあるためご注意ください。


着色例

チュロスの着色
スープの着色
練り切りの着色
かまぼこの着色
ホイップクリームの着色
乳酸菌飲料の着色


株式会社鹿光生物科学研究所ではベニバナ黄色素を用いた食品の着色について、これまでに培った様々な知見をもとに、お客様のご要望に沿った色彩の食品開発を支援しております。色調や安定性など、食品の色に関することはなんでもお問い合わせ下さい。

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