(株)鹿光生物科学研究所は食品の分析及び開発受託を請け負う分析機関です。天然着色料の取り扱いには自信があります。

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ベニバナ赤色素

名称 ベニバナ赤色素(カーサマス赤色素)/Carthamus red
概要 「本品は、ベニバナ(Carthamus tinctorius L.)の花から得られた、カルタミンを主成分とするものである。デキストリン又は乳糖を含むことがある。(第9版食品添加物公定書)」
INS No. なし E No. なし
色調 赤色 染着性
溶解性(水) 溶解性(油) ×
耐熱性 耐光性
金属の影響 なし タンパクの影響 なし
分類 既存添加物/食品添加物公定書
特徴 水や油脂に不溶/粉体混合・練り込みで使用
ニチノーカラー SR-P(粉末)/SR-P15(粉末)
食品への表示例 紅花色素、ベニバナ赤色素、カーサマス赤色素、フラボノイド色素、着色料(紅花赤)、着色料(フラボノイド)
使用基準

本品は以下の食品には使用できません。1.こんぶ類、食肉、豆類、野菜類、わかめ類(これらの加工食品は除く)。2.鮮魚介類(鯨肉は除く)、茶、のり類


来歴

 ベニバナはエジプト原産とされていますが、現在は世界各地で栽培されており、日本でも比較的よく知られている植物の一種です。花は黄色から赤色に変化してから摘み取ることから、末摘花とも言われています。花そのものは乾燥させたり水洗いして黄色素を除き発酵させたものは紅花(コウカ)という生薬として、婦人病や更年期の血行障害の緩和などの目的で漢方薬に配合されています。また種子はサフラワー油の原料として用いられています。日本では昔から「最上ベニバナ」など、昔からベニバナ栽培が盛んな地域として知られています。


 ベニバナ黄色素とベニバナ赤色素はいずれも紅花の花から得られますが、在来品種では花弁の下部(総苞部)やその下の葉に硬い刺(トゲ)が密集して生えており、手作業での摘み取りに非常に苦労を伴うことが知られていました。現在は刺が少ない品種が開発されて作業効率の向上が図られています。


色素成分

 ベニバナ赤色素は、ベニバナの花から黄色素を取り除いたものをアルカリ処理して得ることができます。昔からの方法では花弁を2~3日置いて発酵させたのち、手で揉んで黄色素を除去したものを餅状(紅餅)に加工して乾燥後、アルカリ性の灰汁に溶かし、更に梅酢を加えて沈殿させる方法で取られていました。このようにアルカリ下で溶けて酸性下で沈着する性質があるため、衣服の染料として非常に高価で貴重なものとして扱われてきました。この色素の主成分はカルタミンと呼ばれており(右図)、染料の他に口紅やほほ紅などの化粧品としても用いられています。 


色素の特徴

 色素としての特徴は、鮮やかな赤色を呈し、チョコレートなどではピンク色に着色することができます。しかしながらアルカリ水には溶けるものの、中性~酸性水やアルコールには僅かにしか溶けず、油脂には不溶です。従って通常は乳化して油分散性の製剤にしたり、セルロースなどを加えて粉末の製剤にして、食品に練り込むといった方法で使用されています。耐光性に優れていますが熱に弱く、熱水でも容易に分解して退色してしまいます。 


用途

 用途としては、天然色素の中ではコチニール色素、ラック色素に近いピンク色を呈するため、イチゴや桜をイメージしたチョコレートや和菓子、打錠菓子などに使用されています。

 ベニバナ赤色素はベニバナ自体はサフラワー油として世界的にも知られていますが、色素の利用について食品添加物(着色料)として利用できるのは今のところ韓国のみとなっています(注)。
 注:海外では日本とは異なり、天然色素でも使用できる食品や最大使用量が決められていることがあるため、現地の食品添加物リストに記載があっても、目的の食品に使用できないということがあるためご注意ください。


株式会社鹿光生物科学研究所ではベニバナ赤色素を用いた食品の着色について、これまでに培った様々な知見をもとに、お客様のご要望に沿った色彩の食品開発を支援しております。色調や安定性など、食品の色に関することはなんでもお問い合わせ下さい。

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