季節柄、ハロウィンが近いので、遊び心でハロウィンバージョンのスイートポテトを作り、天然色素で色付けしてみました。

スイートポテトの材料は本来はサツマイモを使いますが、サツマイモはベースが黄色なので、鮮明な色を出すのがちょっと難しいです。

そこで今回はなるべく鮮やかな色付けになるようにジャガイモを使い、そしてカラフルになるように、通常よりも色素を多く使ってみました。サツマイモでなくジャガイモにすることでベースの色が白に近くなり、また色素の添加量も~1%と多めのレシピになりました。

スイートポテトはオーブンで焼く工程があるため、耐熱性が弱いビートレッドなどはどうかと思いましたが、意外に色は残っていました。またアントシアニンの紫サツマイモ色素は生地のpHが高いため、赤色というよりは紫色になりました。

今回、緑色は混色として、青色はクチナシ青色素ですが、黄色としてクチナシ黄色素、ベニバナ黄色素、ベニコウジ黄色素の3種類の色素を使ってそれぞれ色付けしてみました。やや赤みが出るクチナシ黄色素、青みがありクールな感じのベニバナ黄色素、そして蛍光っぽい色合いになるベニコウジ黄色素と違いがわかるでしょうか。

カカオ色素はイメージ通り茶色になりますが、これにクチナシ青色素を混ぜると黒色っぽくすることができます。

それぞれで使われている色素の詳細は当社のwebサイトをご覧ください。


※写真の撮り方で色合いが違って見えるものがありますが予めご了承ください。


Recipe <写真の分(13個)>

 <生地>
   ジャガイモ       580g 
     バター                                 30g 
        砂糖                               40g
   
色素(下表参照)

 <色素>  (1個分(生地40g)に対して)

 <作り方>
   ① 蒸して皮をむいたジャガイモを裏ごしする。
   ② 砂糖とバターを加えてよく混ぜる。
   ③ 40gずつ分けて各色素を加えてよく混ぜ、成型する。
   ④ 180℃に予熱したオーブンで10分間焼く。
   ⑤ 冷めたらチョコペンで顔を書く。


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株式会社鹿光生物科学研究所では食品の着色についてこれまでに培った様々な知見をもとに、お客様のご要望に沿った色彩の食品開発を支援しております。写真に関すること、色調や安定性など、食品の色に関することはなんでもお問い合わせ下さい。

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