2021年4月1日付で(一社)日本食品添加物協会から「第5版既存添加物自主規格」が刊行されました。

 食品添加物に関する法規制については、平成7年の食品衛生法が大きく改正され、従来から使われていた食品添加物を既存添加物という項目にすると同時に成分規格の設定が進められています。その内容は順次「食品添加物公定書」に収載されていますが、まだ収載されていない既存添加物についても業界の品質及び衛生確保の一環として自主規格化への取り組みを進めています。現在ではこの既存添加物自主規格に記載されている添加物の中から食品添加物公定書に収載されることが多くなっています。

 約10年ぶりの刊行となる第5版は、天然色素に関しては規格自体に大きな変更があるものはありませんが、既に刊行されている第9版食品添加物公定書の書き方に合わせたものになっています(例えば、純度試験にあるヒ素の規格値が、従来は”As2O3”としての値でしたが、第5版では”Asとして”となっています。)

 なお(一社)日本食品添加物協会のWebから購入することができます。


第5版 既存添加物自主規格に収載されている天然色素は以下の通りです。これらについては各色素のページ内の内容を適宜更新します。
・シタン色素
植物炭末色素
・ファフィア色素
・ペカンナッツ色素
ムラサキヤマイモ色素


<一般飲食物添加物>
・アカゴメ色素
アカダイコン色素
イカスミ色素
ベリー類色素(エルダーベリー色素、クランベリー色素、ブラックベリー色素、ブルーベリー色素、ボイセンベリー色素、ホワートルベリー色素、ラズベリー色素、レッドカーラント色素)
サフラン色素
シソ色素
・チコリ色素
・ノリ色素
ハイビスカス色素
・パープルキャロット色素
・ブドウ果汁色素


それから今回新たに以下の規格が加わりました。
・アカジャガイモ色素(一般飲食物添加物)
・パープルキャロット色素(一般飲食物添加物)

それから以下の色素が外れました。
アナトー色素 →第9版食品添加物公定書に収載されました。
・アルカネット色素 →2011年5月6日付で消除されました。
・オキアミ色素 →2011年5月6日付で消除されました。
カカオ色素 →第9版食品添加物公定書に収載されました。
・カキ色素 →第9版食品添加物公定書追補Iに収載されました。
・カニ色素 →2011年5月6日付で消除されました。
・クーロー色素 →2020年2月26日付で消除されました。
コウリャン色素 →第9版食品添加物公定書に収載されました。
・シアナット色素 →2020年2月26日付で消除されました。
・シコン色素 →2011年5月6日付で消除されました。
・ストロベリー色素(一般飲食物添加物)
タマネギ色素 →第9版食品添加物公定書に収載されました。
タマリンド色素 →第9版食品添加物公定書に収載されました。
・ベニコウジ黄色素 →第9版食品添加物公定書に収載されました。


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