更新履歴
2021/11/10 「天然の青色色素」を追記しました。
2021/7/27「日本の天然色素の多様性」を更新しました。
2021/6/7「天然色素/天然着色料のラベル表示」を追記しました。
2021/5/17「天然色素/天然着色料の色調の表し方(色差)」を追記しました。
2021/4/27「天然色素/天然着色料の色の濃淡の表し方(色価)」を追記しました。
2021/3/24 「天然着色料の規格-使用基準」を追記しました。
日本で着色料として認められている食品添加物は、その由来から化学合成で作られる着色料(合成着色料)と、動植物から得られる着色料(天然着色料)に大別することができます(※)。
※「合成着色料」「人工着色料」がなくなる?」参照
ここではそのような天然着色料と合成着色料について、なるべく分かりやすいようにご紹介します。
【目次】
天然着色料
天然着色料の法律上の取り扱い
天然着色料の規格-使用基準
天然色素/天然着色料の色の濃淡の表し方(色価)
天然色素/天然着色料の色調の表し方(色差)
天然色素/天然着色料のラベル表示
日本の天然着色料の多様性
天然色素/天然着色料一覧
合成色素から天然色素への置き換えについて
天然色素ーアントシアニン
天然色素ーカロチノイド(カロテノイド)
天然の青色色素(クチナシ青色素、スピルリナ色素、バタフライピー色素(チョウマメ色素))
合成着色料
来歴
検定制度
日本で認められている合成着色料
特徴
タール色素以外の合成着色料
「合成着色料」「人工着色料」がなくなる?
植物の花・葉・実が醸し出す豊かな色は古来から人々の眼をひきつけ、自らの衣食住の中に取り込んできました。中でも食に関しては赤シソを用いた梅干しの着色、クチナシを用いた栗きんとんへの着色といったように、植物が持つ色素は私達の食生活の中で多く利用されています。このように着色を目的とした植物由来の色素は着色料の中でも天然着色料(天然色素)として分類されています。よく知られている天然色素としてはアントシアニン、カロチノイドなどがあげられます(右図)。
天然色素はそのほとんどが植物由来ですが、コチニール色素、ラック色素といった、昆虫や、金、銀といった鉱物由来で色素扱いとされているものもあります。最も多いのは植物由来ですが、その部位は植物により様々です。例えばアントシアニン系色素は、アカキャベツの葉からアカキャベツ色素や、ムラサキサツマイモの果肉から紫サツマイモ色素を得るなど、果実や葉、種子など多岐にわたります。また変わったところでは、紅麹菌から得られる紅麹色素、藻類から得られるスピルリナ色素やデュナリエラカロテン、樹木の幹枝から得られるシタン色素、花のめしべから得られるサフラン色素などがあります。
天然色素は通販サイト「Natural Color & Food」で購入できます。
株式会社鹿光生物科学研究所は食品添加物(天然着色料)について長年の知識と経験を持っております。ご不明な点等がありましたらお問い合わせ下さい。